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おたまじゃくし





おたまじゃくし


     



        日置俊次歌集『ノートルダムの椅子』より



 田のどろにおぼるる蝌蚪(かと)らみづくさと壜にうつせば透きとほる尾よ


 赤信号にはばまれて群れる詰襟に尾をなくしかけた蝌蚪のざわめき







 俳句では、おたまじゃくしのことをカトと呼びます。

 この「蝌蚪」という言葉がとても好きです。


 「おたまじゃくし」だと、とても長いのですが、二音で表現できるところも好きです。


 田んぼのある土地に生まれ育ったのですが、昔は田んぼにはカエルやオタマジャクシがたくさんいたのです。水草の山ほどありました。


 水をひきかけた田んぼで、泥に埋もれて困っているオタマジャクシを、瓶に入れてよそに移してあげることもあります。


 オタマジャクシにはなんとなくぬるぬるした匂いがあり、足が生えてくると中途半端で変な格好になります。


 黒い学生服で群れている中学生たちに、そんな気分を感じます。




 写真はインターネットに載る画像の中から選んでお借りし、トリミングして加工しました。感謝します。








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©2021 SHUNJI HIOKI 
『エメラルドの夜』Wix.com で作成されました。

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