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破傷風






破傷風




           日置俊次歌集『ノートル・ダムの椅子』より

 


  アカシアの風もさやかに昏れそめて今焼きあがるバゲットを待つ

  

  締めつけるジーンズ脱ぎぬソルボンヌとシテ島に日ごと通ふこの藍


  破傷風の接種を受けしよりパリの路地には馬のにほひ満ちたり


  水紋のごとく薔薇窓昏(く)れなづむわれと崩れよあをきあかき環



 破傷風は、馬に多発する病気で、人にも致死性のある恐ろしい病気です。

 パリは昔から馬を利用する街でしたので、今も、どこでも破傷風の菌が土壌に生きており、バラの棘にさされるだけでも感染します。

 住むつもりならワクチンの接種が必要です。


 本当にパリの道は、どこでも馬が走っていた時代があったのです。

 接種を受けてから、いつも馬の存在を意識するようになりました。



 写真は、古い記録映画の一シーンからお借りしました。感謝します。


 






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