かりん1月号の歌 2021.12.28
- shunjihioki

- 2021年12月28日
- 読了時間: 1分
かりん 2022年1月号の歌
「かりん」1月号に載せた作品をここに掲載します。
水になりゆく 日置俊次
そのむかし口に冷たきサイダーをためてあふむく川となりたり
くるぶしをぬらして女郎蜘蛛のはる糸がきりりと秋の日宿す
雨の糸がつながりよぢれ立ちつくすわれは捕縛され叫ぶざああと
水着着てそつと十字を切る選手五輪で負けて帰国ののちも
水の見えるところまで世界をかき分けて走れば水とはわれでありけり
荒波にもまるる舟のやうに葉が落ちくるわれとふ混沌の海へ
叫ばうとしてまた声が出ぬ夢よ水際の闇のうごめきを背に
青き入浴剤を湯に入れまどろみぬ舟は着かむとする補陀落へ
歌は別の形ですが、新しい歌集『おまへに悪かつた』に収録しました。





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