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「かりん」8月号の歌     2021.11.14

「かりん」8月号の歌



少しさかのぼりますが、「かりん」8月号に載せた歌をここに掲載します。



 

     こころのことば      

上京して通じなかつた悲しみはいまもありありとわが舌照らす

「身体がえらい」が通ぜずだるいしんどいと言ひ換へてもう四十年なり

「ちんちん」はすごく熱いぞちんちんの薬缶の湯気がうなる梅雨寒

「机をつる」は運ぶことなり教室で掃除するたびわれらつりたり

鹿児島の人の「らーふる」わからぬと言へば愕然とする 黒板消し

「気の毒に」と富山の人が破顔する手探りで礼と感じつつ笑む

「だちかん」と祖父は叫びぬ眼鏡して島崎藤村と同じ調子で

梅雨に思ふ小声で父が「アップアップ」と呼んでゐたあの溺死事件を



写真はWIX素材です。


 
 
 

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『エメラルドの夜』Wix.com で作成されました。

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