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「かりん」11月号の歌  2021.11.14



「かりん」11月号に載せた歌をここに掲載します。



      トマト

        

赤茄子の茎のとがらぬ棘に触れそのやはらかき気根なぐさむ

農薬は使はずつひに赤茄子は割れてゆきたり虫に食はれて

赤茄子は観賞用でハイカラで気負ひ植ゑたり茂吉の兄は

山頭火はトマト畑でトマト食む暮らしなりいつもふたつが午餐

台湾の朝食はフルーツコーナーにプチトマト絶えず輝きはなつ

りんご飴はなけれどトマト飴はあり夜市の串の丸きつらなり

雨の日は癖毛のうねる台湾のヒナタのやうなトマトの茎よ

赤茄子をパスタに混ぜてこの夏の土の火照りを噛みしめてをり



画像はWIX素材です。




 
 
 

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©2021 SHUNJI HIOKI 
『エメラルドの夜』Wix.com で作成されました。

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